活動報告

 活動報告  2026.7.21

個人防護具脱着訓練2025開催報告

横浜市立大学附属市民総合医療センター:菊池医師より報告

個人防護具というとCOVID-19診療が思い出されますが、若手の先生の中には、タイベック(レベルC防護具相当)での診療経験のない方もいるかと思います。また、高度救命救急センターである当センターには、気道防御、経皮吸収防御性の高いレベルB相当の防護具も準備されております。

本訓練の目的は、初療においてこれらの防護具を素早く身につけられるようになることであり、CBRNE(C:化学剤、B:生物剤、R:放射性物質、N:核物質、E:爆発物)と呼ばれる特殊災害の専門的知識を身につけることではありません。
 
今回の訓練を通して最低限の知識を確認し、”過度に恐れることなく”Y-COREの第一使命である救命を遅滞なく行えるようになること、具体的には、先月プールで発生し多数傷病事案として対応した塩素中毒、あるいは農薬中毒のような日常的に起こりうる化学剤中毒へ(想定レベルに合わせた)個人防護具を身につけて初期診療をできるようになることです。

訓練および以降の実践経験が、GREEN×EXPO2027を控える横浜の高度救命救急センターとして、”万が一”テロや多数傷病事案が発生した際の対応にもつながります。
 

今回の訓練では、適切な防護具の着脱訓練だけでなく、着用した状態での挿管、静脈路確保など実践も行っていただきました。

3年ぶりのエボラ出血熱の流行(2000人発症)が今週コンゴ民主共和国が報告されており、GREEN×EXPO 2027の期間中に、エボラ出血熱も想定した防護具での初療も必要になるかもしれません。

 
今後もCBRNE災害に対しても対応できるよう普段からの訓練を欠かさずに行っていく所存です。


当教室では教室員教育も研修医教育や学生教育と同様に力を入れており、救急で必要な手技の習得を上級医から行うことによって、救急現場・集中治療現場でいつでも実践できるような体制づくりを教育チームを形成して行っています。
いつ何時でも起こりうる災害に対して対応ができる救急チームの要請に力を入れています。
手技をしっかりと学びたい、その学んだ手技を実践したいと思う研修医・専攻医の方々も多いかと思います。
ご興味がある方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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