横浜市立大学救急医学教室

Education

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専攻医教育

 教室全体で次世代の人財の育成を

当教室は、大学病院、関連病院でのon-the-job trainingを通じてを人材を育成します。臨床経験のみならず教室全体としてoff-the-job trainingを提供します。『レクチャー』、『ジャーナルクラブ』、『シミュレーション教育』の3本柱で月2回関連病院の専攻医が集まり教育を行なっております。
2020年5月現在COVID-19による影響で定期開催が困難かと思われましたが、ZoomなどによるWeb meetingで通常通りの専攻医勉強会を行っております。

専攻医教育プログラム(2021年度)

 教室内教育WGより


■レクチャー:専攻医期間の3年間で救急領域を網羅できるようにテーマを組んでいます。
テーマはER、集中治療、外傷、中毒、小児、マイナー救急、災害関連です。
レクチャー担当は、救急専門医取得者、もしくは同等以上の経験と知識を有するものが担当します。レクチャー担当者側にとっても知識の整理、ブラッシュアップに繋がっているようです。また、国内留学などで研修に出向した医局員、外部講師、エクスパートにもレクチャーを依頼しています。

Date Lecture
Thursday Theme
Apr.1st  
Apr.3rd COPD・喘息+呼吸困難
May.1st  臨床推論・診断学
May.3rd 顔面外傷・頚部外傷 
Jun.1st Sepsis
Jun.3rd 小児ER(発熱、腹痛、喘息・クループ)
Jul.1st 胸部外傷
Jun.3rd 脊椎外傷
Aug.1st 術後集中治療管理(移植後の管理など)
Aug.3rd 緊急気道管理
Sep.1st 腹部外傷・骨盤外傷
Sep.3rd 意識障害・てんかん
Oct.1st ICU患者における感染症と微生物(VAP、CRBSI、CRUTI、耐性菌)
Oct.3rd VTE
Nov.1st  
Nov.3rd 人工呼吸器Update/Advanced・ARDS
Dec.1st 中毒①(医薬品による中毒)
Dec.3rd  
Jan.1st  
Jan.3rd ACLS・PCAS
Feb.1st 産婦人科救急(妊娠合併症、不正性器出血)
Feb.3rd 精神科救急・せん妄
Mar.1st  
Mar.3rd  

■ジャーナルクラブ:論文の読み方、最新の知見を学びます。
Deep Reviewは、専攻医と専攻医終了1年目までの医局員が担当になります。
指導は担当専攻医所属施設の卒後7-20年目が担当になります。
Deep Reviewの司会は、専攻医が担当し、オーガナイザーが適宜、コメントする方式としました。
Index/Abstract Reviewは幅広い知識の習得や必要な論文を見逃さないことを目的に行なっています。


■シミュレーション教育:COVID-19により昨年度は開催中止となりましたが附属病院の規則に則り、集合研修が可能になり次第、開催致します。
*2020年度はコロナ禍でWeb開催になっていますが結果的に参加率が上昇しました。
専攻医だけでなく専攻医以外の医局員によっても知識の整理、アップデートに有用です。


 

レクチャー

多彩な指導医によるレクチャー

ジェネラリストとしての救急医、ER医、集中治療医の他にサブスペシャリティをもつ救急医など、多彩な指導医が豊富なエクスペリエンスのエビデンスを融合して指導を行います。

 

幅広いテーマを包括

3年間で救急医療に関わる50~55のテーマを扱います。3年1サイクルとすることで、定期的に内容がアップデートされます。専攻医向けの勉強会ですが、指導医も参加は自由であり、定期的な知識のアップデートに役立てることができます。
  

専攻医勉強会報告 

第1回専攻医定期勉強会開催

教育ワーキンググループ主催、第1回専攻医定期勉強会を開催

 今年度より教育ワーキンググループ(教育WG)主催の元、毎月2回関連病院の専攻医、指導医が集まり定期的に勉強会を開催することになりました。
 2018年5月24日に横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センターにて、第1回専攻医定期勉強会が開催されました。当日は、関連施設に所属する専攻医を中心に総勢26名の参加がありました。2種類のジャーナルクラブとレクチャーを行いました。レクチャーでは横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センターに勤務する鈴木先生より『COPD・喘息・呼吸困難』のテーマで講義がされました。エビデンスだけでなく実臨床でのTipsを織り交ぜながらのレクチャーでした。レクチャー後には、各施設の医師より質疑応答があり、エビデンスや、実際の現場での判断などのディスカッションがなされ専攻医にとっても有意義な勉強会になったと思われます。
 今後も毎月2回、関連施設に所属する専攻医、指導医が集まり勉強会を開催していく予定です。 

災害医療を学ぶ Vol.1(専攻医中心勉強会)

教室員に対するonline勉強会

竹内教授による災害医療勉強会の開催
-2021年度専攻医チーフ菊池医師より報告-

 2021年10月28日、「救急医にとって災害医療とは」をテーマに、当教室の竹内教授より専攻医を中心に教室員に対する講演が行われました。
 当日は、専攻医19名、大学・関連病院スタッフ12名の計31名の参加者とのディスカッションを交えた形式で行われ、学びの深い時間となりました。

 第一回目である今回は災害医療の要点、局地災害事例への対応の2部構成で行われ、普段災害医療と関わる機会が少ない専攻医・教室員にとって、災害医療においての必須事項(災害モードスイッチを入れること、CSCAなど)から、今までの経験を含め、災害現場や本部指揮での活動経験も踏まえたお話を聞くことができ、大変有意義な勉強会となりました。

  
  
  

 私(菊池医師)個人として特に勉強になったことは、混沌とした現場において、まず全体を見回すこと、傷病者対応にあたる際は現場での医療行為(安定化処置)が必要か見極めることです。一般的によく言われていることかもしれませんが、実際の現場の写真を見ながらお話を聞くことで、自分がその場へ行った時に冷静に、かつ自信を持ってそれができるのかと、切迫感を持って意識する機会となりました。
 次回は、DMATとは、災害の視点からみたコロナ対応、救急医として地域のシステムにどうかかわるかの3部構成で、竹内教授による勉強会を近日中に予定しています。

 非常に有意義な時間を過ごすとともに、災害発災時の自身の心構え、やるべきことを考えることができた貴重な講演でした。


 このように災害医療など遭遇することは稀かもしれませんが、遭遇した時に救急医としていかにその現場で最良の行動ができるかどうかの心構えを教室のエキスパートから自身の経験を踏まえた講義を聞くことにより、その場での立ち回り方や考え方を整理できる非常にいい機会になったのではないでしょうか。
 また、講義終了後、質疑応答が活発に行われ、非常に学びが多い講義でありました。
 災害医療に正解はない。しかし、返った際に際、最良な行動であったとできるよう教室全体として考え方・技術を研磨し、有事に備えています。
 当教室には、たくさんのspeciality・subspecialityを持った教室員がたくさん在籍しています。その経験を実地訓練・対面講義・web講義などで共有し、高めていくという教育体制があります。今後もこのような不定期勉強会・定期シュミレーション祭なども続けていきます。

コロナ禍での専攻医教育 

専攻医定期勉強会online開催中

教育ワーキンググループ主催専攻医定期勉強会onlineを行なっています。


 2018年度より教育ワーキンググループ(教育WG)主催の元、毎月2回関連病院専攻医、指導医が集まり定期的勉強会で非常に質の高い勉強会が開催されています。
 2019年11月末から世界中に広がり猛威を奮っているCOVID-19により専攻医勉強会も開催中止を余儀なくされるかと思っておりましたが、教育WGの配慮の元オンラインでの専攻医勉強会が引き続き行われています。当初オンライン開催は「顔が見えにくく、きちんと伝えられるだろうか」という懸念もありましたが、いざ行なってみると、各施設間の移動・移動時間や退勤時間を考慮するとより多くの専攻医の参加が得られ、より表情が確認できるといったメリットもありました。
 オンライン勉強会では、通常通り最新の文献に対するJournal Clubを専攻医・指導医で行い、最新知見とその有用性について学び、またレクチャーにおいては各種救急初療におけるピットフォール、集中治療における注意点など、エビデンスだけでなく実臨床でのTipsを織り交ぜながらのレクチャーを行なっております。レクチャー後には、通常同様の専攻医より質疑応答があり、エビデンスや、実際の現場での判断などのディスカッションがなされ専攻医にとっても有意義な勉強会になったと思われます。
 Top journal各種の専攻医全員でのpick upは各専攻医でのマターになっておりますが、毎回非常に有意義な勉強会となっています。
 今後も毎月2回、関連施設に所属する専攻医・指導医がオンラインを介して集まり勉強会を開催していく予定です。
 当教室は実地臨床での専攻医教育だけでなく、off the job trainingとして教育WGが中心となり、より手厚い専攻医指導も行なっております。

災害医療を学ぶ Vol.2(専攻医中心勉強会)

教室員に対するonline勉強会

竹内教授による災害医療勉強会の開催(第2回)
-2021年度専攻医チーフ菊池医師より報告-

  2021年12月2日、竹内教授の第2回の災害医療Web講義が行われました。
第1回は局所災害がテーマでしたが、今回はDMATと大規模災害をテーマに、主に竹内先生がご活動された震災や水害でのDMATの活動、そしてダイヤモンドプリン セス号に始まるコロナ対応についてお話いただきました。
 
 
 

 阪神淡路時大震災の教訓から東日本大震災では広域搬送が行われて救えた命があったこと、また教室の先輩方が活躍されていたことも知ることができました。
 現場写真や医局内勉強会ならではの話も含めて臨場感を感じる内容であり、救急医として求められる災害時の活動についてイメージが湧いた教室員も多かったのではないかと考えます。
 
  
 
第1回に引き続き、非常に有意義な時間を過ごすとともに、災害発災時の自身の心構え、やるべきことを考えることができた貴重な講演でした。
 


また、1月には第3回災害勉強会を予定しております。
テーマは「NBCテロ対応・救急医に求められるもの」です。
「明日横浜市営地下鉄阪東橋駅でサリンが撒かれたら・・」という仮定のもと、平成7年の 地下鉄サリン事件と比較しながら現代のNBCテロ対応について講演を予定しています。


以下紹介文です。
横浜消防はNBC部隊を持ち、現場で除染を行う訓練をしています。一方で地下鉄サリン事件では、重症者はタクシーであったり、パトカーであったり、あるいは自力で病院へ殺到したという事実があります。消防が現場で除染しようとしても被災者は勝手に病院へ来てしまうことが予想されます。一方で病院内へ汚染された患者を院内にいれると二次被害が懸念されます(松本サリン事件は濃度の濃いサリンが散布されて多数の巻き添え死が発生しました)
今後もサミットや国際イベントが予定される横浜ではいつNBCテロが起こっても不思議はありません。
 

 
この勉強会で「救急医として何をすべきか」それを理解してもらい、実践能力を養ってもらう機会とします。」


 当教室には、たくさんのspeciality・subspecialityを持った教室員がたくさん在籍しています。その経験を実地訓練・対面講義・web講義などで共有し、高めていくという教育体制があります。今後もこのような不定期勉強会・定期シュミレーション祭なども続けていきます。

 集中治療管理勉強会報告(2023年) 

 2023年度より現在まで専攻医中心に行われていた勉強会の対象範囲を広げ、集中治療室での管理を学び・充実させ、集中治療診療レベルの向上のために定期的に勉強会を開始しました。
内容は、①鎮静・鎮痛・せん妄管理、②人工呼吸器管理、③ICUにおける感染症診療、④栄養療法・血糖コントロール、に関して専攻医はもちろん、当教室の全ての医師を対象に行っています。
集中治療に携わる医師として「大切な知識」を共有し、日々の診療に繋げようという試みです。
 
 今後も上記内容だけでなく集中治療に関連する講義、
〇ICUにおけるACP
〇ICUにおける腎臓、電解質管理 
〇ICUでの外傷open abdomenの管理やTips 
〇外傷におけるMTPと凝固モニタリング
などの内容を全体のレベルアップを目的に定期的に勉強会を開催していく予定です。 
 
専攻医教育のみならず、教室員全体のレベルアップに日々努めています。

対面とZoomを用いて講義をしています
 
専攻医・中堅医師・上級医も参加しています
 
 これは感染症関連の講義資料の一部
 
チーフレジデント制度(専攻医) 
後期研修医(専攻医)の意見を汲み上げ、より良い専攻医研修を

 2020年度より専攻医チーフレジデント制度を開始し、専攻医3年目の代表者が専攻医の意見を取りまとめ、当教室関連施設会議に出席し、回収した意見を共有し、より良い研修に活かせるようなシステムを構築しております。
 現在多くの専攻医が当教室で日々学び、臨床で活躍しています。人事やサブスペシャリティーに関しても3年間の専攻医研修で平等に研修できるよう、また極力個々の希望に添えるよう人事担当グループでプログラムしていますが、全員が100%満足であるプログラムは難しいものの、少しでも100%に近づけられるような研修を目指しています。
 さらに、研修・教育において指導者側と専攻医側の考え方の乖離や研修で感じることの乖離を極力埋められるようにということをコンセプトとし、より良い専攻医教育を目指しております。
 チーフレジデントは任期1年であり、専攻医3年目が選ばれます。さらに、専攻医各学年に1名サブチーフが学年毎の意見を取りまとめチーフレジデントと報告の上、関連施設会議の出席し意見を述べます。その意見を討論した上で専攻医に還元するという役割を担っています。
 関連施設が多い当教室で専攻医全体およびスタッフ・施設全体のレベルアップを図るためより良い制度を構築していきます。


 

ジャーナルクラブ

Index/Abstract Reviewでは、総合ジャーナル、専門ジャーナルなど救急医に関連しうる約20のジャーナルの全てのタイトルに目を通し、必要に応じてアブストラクトをチェックします。Index/Abstract Reviewでは、幅広い知識の習得の他に、救急医に必要な論文を見逃さないこと、読み込むべき論文を取捨選択する能力を養うことを目標としています。Deep Reveiwでは、関連する論文や先行研究などと比較検討することにより、深く考察する力を養います。医療統計専門家のサポートのもと、統計手法を含めて定型的に論文を評価・批判的吟味をします。

 

 

シミュレーション教育

救急医に必須の手技を獲得

救急医には幅広い知識のみならず様々なスキルも求められます。シミュレーション教育を通じ、救急医に求められる頻度の高い手技、頻度は低いが重要な手技をオフザジョブトレーニングで一気に学びます。
 
2021年度第1回シュミレーション祭報告は、こちら。
2021年度第2回シュミレーション祭報告は、こちら。
2022年度第2回シュミレーション祭報告は、こちら。

初期研修医教育

ICLS講習会(〜横浜市大附属病院〜)


 当教室では関連施設を含め様々なインストラクターの資格を有するスタッフが揃っています。附属病院では、そのひとつの資格であるImmediate Cardiac Life Support (ICLS)「突然の心停止に対して最初の10分間の適切なチーム蘇生の習得を目的としたプログラム」の講習を救急科を研修ローテーションしている初期研修医に習得をしてもらうプログラムを作り、教育しています。
 規定通りの時間通り、非常に練られたプログラムで直ぐにでも実臨床で役に立つ技術を勉強し、実践してもらっています。規定研修時間終了後には受講証明書を発行し、救急科をローテーションした後には資格が得られるシステムです。
 初期研修医には非常に好評なプログラムであり、咄嗟の際に直ぐに身体を動かせる教育を行なっています。もちろん毎朝毎夕のカンファレンスにて救急外来・入院患者全ての症例検討で情報共有とともに上級医からの教育を行なっています。
 この教育は、当教室の関連施設でそれぞれ独自の教育プログラムを作成しており、実地臨床での初期研修医教育だけでなく、シュミレーションを行い、直ぐにでも実践に役に立つより手厚い初期研修医指導も行なっております。

 
   学生教育   

-COVID-19蔓延下での当教室における学生教育-


 2019年11月より世界中に広まり、多数の感染者・死者を出した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。2020年1月下旬より日本にも感染者が増え、4月初旬には緊急事態宣言が発令され、日本全国で外出自粛などの処置が取られ、テレワークを始め、働き方・学び方の急な変更が余儀無くされています。
 学生教育において、当大学でもキャンパス内への立ち入りの禁止となり、本来受けるべき授業・行うべき授業がままならない状況に陥っております。
 当教室では、4月当初から積極的にWeb Meeting Systemを用いて救急医学領域のオンライン授業を行なっております。
 医学部5年生は本来、臨床の場に立ち、救急患者の初療対応や集中治療室における対応、さらには救急車同乗実習や関係各所(消防指令センターや救急関連施設)での実習を行います。これらの院内・院外での実習が全面中止になり、実地体験はできない分、学生教育責任者を中心に、教育担当者が様々な工夫を凝らし、より実践的な講義をWeb Meetingを通して行なっております。また、オンラインBLS/ALS/ICLSの講義も行なっており、実践で役に立つ心肺蘇生法を教育しています。最終週には、教授による各学生との英語討論を行い、国際化に対応できる医師の育成を行なっております。
 医学部4年生にはリサーチクラークシップという4月より3ヶ月間各講座に数名ずつ配属され、基礎研究や臨床研究を学び7月に全員ポスター発表を行うというカリキュラムがありますが、もちろん研究室には立ち入りはできず、本来の目的である「仮説を立て、手を動かして、目で見て、結果を出し、考察し、発表する」が困難な状況にあります。各講座とも様々なアイデアを検討し、より有意義なリサーチクラークシップを行なっております。当教室もこの状況を逆に生かし、最前線で治療を行なっているCOVID-19に関する世界中から毎日のように発信されるトピックスや新規治療法の検討などをWeb Meetingで議論しています。時には普段は聞けないような内容を外部講師の先生に講義をしていただいたり、普段はなかなか経験できない講義を工夫して行なっています。また、毎週行なっている基礎研究ミーティングにもオンライン参加してもらい、当教室が行なっている基礎研究およびCOVID-19に関連した最先端の研究を共有し、リサーチマインドの育成も行なっております。
 このように学生教育面においても教室員全員で最善の工夫を行い、満足度の高い教育を行えるように精進していきます。

   学生教育  
内山医師が2018年度医学部のベストティーチャー賞を受賞

 平成30年度の横浜市立大学医学部医学科のベストティーチャー賞の発表があり個人賞(4年生)を頂くことが出来ました。

 4年生から評価してもらえたということで基本的診療技能実習を評価頂けたのだと思います。この賞を私が頂けたのも、諸先輩方から指導方法について学ぶことが出来たことまた、実習のインストラクターとして直接サポートしていただいた先生方や実習時も臨床をしっかりとやっていただいた先生方やそれを統括していただいた各施設長の先生方の協力によるものだと思っておりますありがとうございました。

 今後も臨床と合わせて教育に関しても学生・臨床研修医の指導および後輩スタッフへの指導方法の助言もしていきたいと思いますそして後輩の先生方の中から将来ベストティーチャー賞を獲得していただけることを願っています。

 
 
   研修医教育  
横須賀共済病院・岸本医師が2021年度のベスト指導医賞を受賞

 当教室関連病院であります横須賀共済病院におきまして2021年度ベスト指導医に当教室員岸本勇将先生が選ばれました。2020年度も当教室員蓑和研志先生が選ばれ2年連続の当教室員の受賞となりました。
 岸本勇将先生からのご報告です。


横浜市大救急医学教室専攻医2年目の岸本と申します。
2021年度横須賀共済病院にてベスト指導医として表彰して頂いたので報告させて頂きます。
私が研修医に指導する時に念頭に置いていることは、医学的知識や手技についてはもちろんですが、患者や家族、コメディカルに対しての接し方や診療の心構えを伝えるようにしております。
知識や手技を指導する以上に、患者に対する姿勢や倫理観を指導することは非常に難しいと思います。ですが、まだ経験のない研修医にだからこそ意味があると思います。
そのような姿勢を救急医が率先して見せることで、研修医により救急医療の魅力を感じてもらえればと思っております。
救急医療はとても幅が広く、自分次第でいくらでも可能性を伸ばせる科だと思います。今後も研修医に対しての教育にも力をいれつつ、救急医療の良さを伝えられればと思っております。
また引き続き自身の研鑽も積んでいきたいと思います。


以上の報告のように、当教室では「医師としての知識や技術向上のための教育」のみならず、「ヒトを診る」という最も根本的なところを含めて専攻医及び指導医ともに後進の教育にも力をいれています。臨床・教育・研究の3本柱をさらに充実させるべく、今後もこのような名誉のある賞をいただけるよう日本一の救急医学教室をめざし、志高く持ち教室員一丸となり精進していく所存であります。

   研修医教育  
横須賀共済病院・山本医師が2022年度のベスト指導医賞を受賞

 当教室関連病院であります横須賀共済病院におきまして2022年度ベスト指導医に当教室員山本翔太先生が選ばれました。
2020年度蓑和医師,2021年度岸本医師と引き続き、本年も当教室員が選ばれ2年連続の当教室員の受賞となりました。
 山本翔太先生からのご報告です。


横浜市立大学救急医学教室専攻医2年目の山本翔太と申します。
2022年度横須賀共済病院にてベスト指導医として表彰していただきました。
横須賀共済病院は年間の救急車受け入れ台数が全国2位であり、救急外来は常に多忙な環境ですが、研修医が積極的に初期対応をしています。患者数が多いからこそ身体診察や病状説明は丁寧に行うように指導をしています。私自身もまだまだ未熟ですので、わからないことがあれば一緒になって考える姿勢を大事にしており、そのような姿勢はディスカッションをしやすい環境をつくるために重要だと考えています。
救急外来は研修医のホームグラウンドであり、医師としてのスタートダッシュに重要な場所で、患者やその家族はもちろんのこと、コメディカルとも良好なコミュニケーション・関係を築くことが求められます。これは将来どの診療科に進んでも必須のスキルであり、手本となれるように意識しています。
今後も救急医療の魅力を伝えられるよう引き続き研鑽していきます。


以上の報告のように、当教室では研修医教育・学生教育に力を入れています。
社会人としての礼節・マナーを含め、医師としての「知識や技術向上のための教育」のみならず、医学生・専攻医及び指導医ともに後進の教育にも力をいれています。
臨床・教育・研究の3本柱をさらに充実させるべく、今後もこのような名誉のある賞をいただけるよう日本一の救急医学教室をめざし、志高く持ち教室員一丸となり精進していく所存であります。

   研修医教育  
済生会横浜市南部病院・廣見医師が2022年度のベスト指導医賞を受賞

 当教室関連病院であります済生会横浜市南部病院病院におきまして2022年度ベスト指導医に当教室員廣見太郎先生が選ばれました。
済生会横浜市南部病院では当教室員で初めての受賞になります。
以下廣見太郎先生からのご報告です。


南部病院救急診療部の廣見です。
2022年度のベスト指導医賞を受賞いたしました。当院救急診療部は豊田部長をもとに私を含め3人の常勤医師が在籍しております。常勤のみではカバーができないため、横浜市立大学附属病院、横須賀共済病院、南共済病院などから多くの非常勤として救急外来診療やICU診療、院内急変対応をサポートしていただいております。
常勤医師のみならず非常勤医師の先生方で当院の救急診療科の研修医や他科の先生から相談しやすい雰囲気を作ることに努めております。
故に、私の努力というよりは、多くの先生方で受賞した指導医賞と認識しております。

研修医の先生方は当院の救急外来診療を支える柱になっていただく病院です。そして、研修医卒業後はどの科の専攻医になろうと救急外来診療が付きまとうと思います。
今後も研修医の先生方に救急診療について少しでも多く南部病院救急診療部として伝えていけたらと考えております。


以上の報告のように、当教室では横須賀共済病院でのベスト指導医賞の受賞に引き続き、嬉しい報告が続いています。
 
各教室員が臨床だけでなく、後進の教育に力を入れております。
このような名誉ある賞を受賞し、慢心せず、さらなる高みを教室員全体で行っていく所存であります。

 
  
 
   学生教育  
2022年度医学部のベストティーチャー賞受賞報
団体賞臨床1位:救急科
個人賞:小川医師(3年1位、4年1位、5年2位)
大井医師(4年2位)

令和4年度横浜市立大学医学部医学科のベストティーチャー賞授賞式があり、団体賞臨床系1位、個人賞として小川医師が受賞されました。
受賞の報告は、こちら。
横浜市大救急医学教室として 医学部学生教育、研修医教育、そして救急専攻医教育、スタッフ教育と 人材育成を組織の柱の一つに掲げて取り組んでいきたいと思います。
 

 
 
   研修医教育  
済生会横浜市南部病院・廣見医師が2023年度のベスト指導医賞を受賞

 当教室関連病院であります済生会横浜市南部病院病院におきまして2023年度ベスト指導医に当教室員廣見太郎先生が選ばれました。
廣見先生は、2022年度に引き続き2回目の受賞となります。
以下廣見太郎先生からのご報告です。


済生会横浜市南部病院救急の廣見です。
2023年度のベスト指導医賞を受賞しましたが、小生が受賞したというより、救急診療部で受賞したものと考えております。
当院の救急部は主にER診療、Open ICUの診療、Rapid Response Team(RRT)としての活動があります。
小生は主に救急外来での診療を担当しております。ただ、非常勤医師そして研修医の先生方の助けなくしてはERの運営が難しいです。RRTに関しても先日豊田先生からの紹介がございましたように、時間内は臼本先生と診療看護師、時間外は当直医が支えております。
今後とも横浜南部地区の救急診療を皆で支えていけたらと考えております。そして、研修医の先生方が将来、南部病院の研修医を卒業し、上級当直医となる時の手助けが少しでも出来たらと思う次第です。


以上の報告のように、当教室ではベスト指導医賞等指導者としての受賞も多く、嬉しい報告が続いています。
 
各教室員が臨床だけでなく、後進の教育に力を入れております。
このような名誉ある賞を受賞し、慢心せず、さらなる高みを教室員全体で行っていく所存であります。

 
   学生教育  
2023年度医学部のベストティーチャー賞受賞報
団体賞臨床1位:救急科
個人賞:小川医師(3年1位、4年2位)
伊東医師(5年2位)

令和5年度横浜市立大学医学部医学科のベストティーチャー賞授賞式があり、団体賞臨床系1位(2年連続)、個人賞として小川医師が受賞されました。


附属病院・小川講師より
この度は学生が選ぶ2023年度ベストティーチャー賞をいただき大変光栄に思います。
しかし、私自身の個人賞よりもより嬉しかったのは、団体1位がとても嬉しかったです。これはセンター病院・附属病院の先生方がそれぞれ学生に対して真摯に向き合い、熱意を持って良い講義をしているからだと思います。なかなか取ることができないような賞を受賞できたことは本当に嬉しいかぎりです。
大学は、①臨床②研究③教育の3本の柱となっています。この3本の柱を大学教員として求められるところです。特に③の学生教育に関しては、大学以外ではほぼ経験できず、大学としての評価にもつながるところであるというところとなります。
私は前職から大学勤務が中心であったこともあり、学生教育は非常に興味があり、呼吸器外科病棟チーフだった際にも学生担当をしておりました。実はその際(2011年)にも医学部6年生が1人だけ選ぶBest teacher賞にも選ばれたことがあり、そのことも学生教育をより充実させるにはと考えたきっかけだったのかもしれません。しばらく、本格的な学生教育から離れておりましたが、NYC留学時代にもLab所属となったQatarの医学生達とNJの高校生達を3ヶ月間教え、一緒に研究する機会をいただき、国が変わっても学生を教えるということは、その何倍も知識を持っておかないと充実感や理解は得られないが、しっかりと向き合い、真摯に教え、互いに学ぶことで得るものは大きいと感じた次第です。

今回このような名誉ある賞を頂けたのは、教室員の先生方が隔週で行っている勉強会での講義を参考にさせていただいたり、JATEC/ICLS/MCLS/HMIMMS/DMATなどのoff the job trainingでの講義から非常に多く勉強させていただきました。
支えてくださった教室員皆さんのお陰で取れた賞だと思います。
今後も教育に対してより記憶に残る授業ができるように精進したいと思います。

 
 

横浜市大救急医学教室として 医学部学生教育、研修医教育、そして救急専攻医教育、スタッフ教育と 人材育成を組織の柱の一つに掲げて取り組んでいきたいと思います。