活動報告

 活動報告  2026.6.30

産褥コールシミュレーション開催

横浜市立大学附属市民総合医療センター 高度救急救命センター

2026年6月30日横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センターにて産褥コールシミュレーションを行いました。以下谷口医師より報告です。


産褥シミュレーションが無事執り行われました。50名ほどの先生方の参加がありました。指定プレイヤーの先生ありがとうございました。

 

質疑では、
①最近UAEの症例が少ないが、何かUAEか手術かの基準はあるか?
輸血しても反応がない場合、REBOAを入れた場合は、手術の方針である
UAEはsecondary PPH(産後24時間〜12週間に発生する異常出血)の場合に検討するとのことでした。
 
②外傷と同じくCTなしで手術には行くか?また手術までの時間に目標はあるか?

外傷と同じで、CTなしで手術ももちろん検討。時間については、ガイドラインはないが、外傷に準ずるでいいなど日頃連携をしているからならではでの具体的な質疑がありました。

 

日本では年間約100万人弱のお産がありますが、そのうち約40件の母体が分娩後に亡くなっております。

その死因の多くは産後出血であり、外傷に長けた救命センターと、分娩に長けた母子医療センターとの合同の取り組みが2016年から当院では始まり、年間約50件の対応があり、今まで来院後の母体死亡は0件です。
過去にも両科の取り組みは論文報告もしています。
 
Shimada K, Taniguchi H, Enomoto K, Umeda S, Abe T, Takeuchi I. Hospital transfer for patients with postpartum hemorrhage in Yokohama, Japan: a single-center descriptive study. Acute Med Surg. 2021 Dec 22;8(1):e716. doi: 10.1002/ams2.716. PMID: 34987831; PMCID: PMC8695823.
 
Umeda S, Abe T, Obata S, Aoki S, Takeuchi I. Effectiveness of call system implementation for postpartum hemorrhage in a tertiary emergency medical center: a retrospective cohort study. BMC Pregnancy Childbirth. 2023 Nov 11;23(1):787. doi: 10.1186/s12884-023-06095-2. PMID: 37951860; PMCID: PMC10638699.

しかし、連携には日頃のトレーニングが大事であり、年に2回シミュレーションを行なっています。
シナリオベースにノンテクニカルスキルの重要性を学ぶ機会として産褥コールのシミュレーションを行なっております。
今後も防ぎえた分娩死を防ぐために救命と母子医療センターで協働で取り組んでいきます。


高度救命センターを有する当教室では、産褥救急において産科及び各部署と連携し定期的にトレーニングを行い、緊急事態に備えています。
他科連携が最も大切な救急診療・集中治療診療で「顔の見える関係」を築いています。
ご興味のある学生・研修医・専攻医の先生方は気軽にお問い合わせください。

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