活動報告

 活動報告  2027.7.26

HP-CPR2026受講報告


ハイパフォーマンスCPR(HP-CPR)
HP-CPRとは、高い救命率を維持している米国シアトルの救急隊活動を基準とした概念です。
救急救命士のみならず、救急隊員、消防隊員、救助隊員、医師や看護師などの多職種で「プロフェッショナルとしてのBLS」を達成することを目標に、質の高いCPRを実施する教育トレーニングコースであります。

これは、従来のBLS/ACLSにとどまらず、蘇生の質そのものを最大限に高めるチームベースの蘇生法です。
米国のSeattleやKing Countyなど、世界で最も高い院外心停止生存率を誇る地域で実践されており、そこから生まれた教育プログラムが「GRA(Global Resuscitation Academy)」です。
 
GRA Japanの詳細はこちらのリンクをご参照ください:

ベーシックコース
BLSを基礎に、胸骨圧迫、中断時間、ショックまでの時間、タイミングなど0.5秒、1秒までエビデンスに基づいた質を突き詰めるコースです。
アドバンスコース
ベーシックコースをもとにシナリオベースに現場での特定行為、リアルタイムフィードバックを用いた詳細な分析と改善、stay and playの概念でどこまで何をするのか、どのタイミングで現場離脱するのか、ルーカスを装着するかなどを突き詰めるコースとなっております。

日々病院内で働いており、いざドクターカーで現場に出動した際に、現場救急隊、ポンプ隊といかにコミュニケーションをとって息を合わせ質の高い蘇生を提供するか非常に勉強になるコースであります。


本年も教室員が多く受講しました。受講者からの報告です。


今回High-performance CPRコース in Yokohamaに2日間参加させていただきましたのでご報告させていただきます。
今回の講習においても「測定なくして改善なし」ということを痛感させられました。


蘇生に関してある程度の自信はあったものの実際リアルタイムフィードバックをやってみると、CCFは70%台で目標の80%に満たなかったのです。。。

30:2の換気や解析、除細動などなど1つ1つ、しっかりこだわりCPRチーム全体で1秒でも無駄を無くしCCFを保つことの重要性を改めて勉強になりました。
リアルタイムフィードバックデバイスを早期に導入し現場で蘇生させるシステムを構築し、そのような活動(早期搬送ではなくstay&play)を許す文化を創れば必ず蘇生率、社会復帰率は向上すると私は考えます。
もちろん予算などの問題もありますのですぐに変えられるものではないですが、まずは院内でそのようなデバイスを用いて有用性を示すことで少しずつ変えることができればと思います。
12月には横浜市全体で蘇生について真剣に考える「蘇生戦略会議 in Yokohama 2026」もあります。そこでみなさまと蘇生に関して見直せればと思っております。

若手の先生へ
救急医であれば「しっかり」とした心肺蘇生は最低限出来なくてはなりません。
しかし、それはしっかりとやっている「つもり」だけかもしれません。
ぜひ、このようなコースを受講し自身の蘇生に関してフィードバックを受けてみてください。
このコースは本当に強くお勧めいたします。


昨年、HP-CPRベーシックコースを受講しましたが、その際はBLSの質を高めることを目的に、胸骨圧迫の中断時間を可能な限り短縮することや、
胸骨圧迫・換気の質を徹底的に追求する内容でした。

今回受講したアドバンスコースでは、実際のシミュレーションを通して、チームとしてどのように行動するか、特定行為を実施しながらLUCASをどのタイミングで装着するか、また、Stay and Playをどの程度行うことが蘇生率の向上につながるのかなど、病院前救護の現場での意思決定について実践的に学ぶことができました。
 
地域ごとに救急体制や運用方針が異なるため、一つの正解があるわけではありません。
しかし、「横浜ではどのような戦略が最適なのか」を考える非常に良い機会となりました。
 
病院でCPA患者を受け入れる立場では気づきにくい、病院前救護ならではの視点や課題が数多く含まれており、これらを理解することで院内蘇生に対する考え方も深まると感じました。

 
また、本コースではシミュレーションの様子を動画で振り返りながらフィードバックを受けることができ、自身やチームの改善点を客観的に確認できる点も非常に有意義でした。
 
今後もコース開催が予定されていると思いますので、病院前救護やCPA診療に関わる視点を深める機会として、ぜひ多くの教室員の先生方に受講していただければと思います。


今回のアドバンストコースの募集があった際にすぐに申し込ませていただきました。

病院前診療に関して医者はどうしても受け身の立場となりがちですがとなりがちですが、救急隊がどのような課題をもってどのような考えで蘇生をしているのかを知ることはその後のバトンを受け取る立場として非常に得るものが多いと思います。

今回のコースで特に印象に残ったのは、医者と救急隊ではもちろん持っている医学知識の方向性に差はあるものの、蘇生に対する姿勢や現場での実践力において学ぶべき点が非常に多いということでした。
 

より良い救命医療のためにはお互いの立場や考え方を理解し尊重し合うことが大切であり、それが良いパートナーシップにつながるのだと思います。

教室員の先生方もぜひ一度受講いただければと思います。

また彼らが最大限のパフォーマンスを発揮するためのエビデンスを生み出していくことも救急医に求められる重要な責務であることを改めて認識しました。


まず何より、ベーシックコースに引き続き、質の高い胸骨圧迫の難しさを再認識しました。
なんとなくできているつもりでも、実際に測定し振り返ることで、改善すべき点が浮き彫りになりました。
今回の経験を活かし、研修医や学生にも、普通のCPRではなくハイパフォーマンスなCPRを指導していきたいと思います。

 

また、救急隊と医師は、患者を救命するという同じ目標を持ちながら、日常業務の中で蘇生について直接話し合う機会は、決して多くないと思います。
今回、救急隊の方々と、それぞれの立場や現場で抱えている課題について率直に話し合えたことは、非常に貴重な経験でした。
今回のような機会を通じて相互理解を深め、地域全体で共通の蘇生戦略をつくっていくことが重要だと感じました。


心肺停止患者におけるPrehospitalでの対応、しかも質の高い蘇生法の実施というものは、病院で受ける側として日々直面していても、実際に「現場」でどのように対応するのがいいのか、その質は保たれているのか、蘇生率を上げるためにはどのようなことをしないといけないのかなどをしっかりと考えながら行う必要があります。
今回JRC蘇生ガイドライン2025も先日(7/13)発刊されましたが、「質の高い蘇生」を学び、伝えることが非常に大切だと思います。
今回も中堅以上の教室員が受講しましたが、非常に有意義な学びの時間を過ごしました。
このように教室員で切磋琢磨しながら横浜・横須賀地域での心肺停止からの蘇生率No.1を目指します。
一緒にこのような活動やってみませんか?
ご興味のある医学生・研修医の皆さんはぜひご連絡ください。

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