活動報告

活動報告  2025.8.22

第9回アフリカ開発会議(TICAD9)医療救護班活動


令和7年8月 20 日(水)から8月 22 日(金) 計3日間パシフィコ横浜で開催されております、第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の医療救護班として、当教室竹内一郎教授をはじめ教室員が活動しています。

以下教室員からの報告です。


この度、第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の医療班として現地に派遣していただきましたので、ご報告申し上げます。

   

会議初日は幸い大きな救急対応はありませんでしたが、不整脈の患者さんを一件対応いたしました。大きな処置を要するものではありませんでしたが、海外からの参加者であり、言葉の壁や保険の取り扱いなど、通常診療とは異なる課題を実感する貴重な機会となりました。
 
また、現地本部での打ち合わせや診療所開設の準備にも参加し、消防や医療局の方々と緊密に連携することで、国際会議の安全体制が多職種の協働によって成り立っていることを改めて学ぶことができました。
 
私の担当は終了となりましたが、日以降は次の先生方に引き継がれ、医療班の活動が継続しております。


8月20日パシフィコ横浜で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の医療救護班に参加しましたので、ご報告いたします。

   

私はVIP対応班として、夕方から翌朝まで救護所の設営・待機に従事しました。
夜間の診療対応はありませんでしたが、最終的にインターコンチネンタルホテルの一室にてVIPの往診に参加する機会を得ました。
今回印象に残ったのは以下の3点です。

  1. 国際的なイベントであっても現場は意外にアナログであったこと。晩餐会の主会場がパシフィコ横浜内で遠方でしたので、近隣の救護部屋に車椅子を使って物品を運ぶなどの仕事を手伝いました。準備段階では予測しえないことが必発ですので、最終的にイベントを支えるのは現場の”対応力”と感じました。  
  2. トラブル時の多部署のロジの喧騒に大組織を感じたこと。救急搬送対応の際には、医療局(横浜市)、外務省、大使館、病院が複雑に絡み、Go sign に至るまでの様子はまるでシン・ゴジラのワンシーンのようでした。1個人のDrの意見を元に動き出す様は通常診療では経験できないことでした。
  3. 国際的な関係性の構築の一端をなしており、緊張したこと。夜間待機時には、医療局の方が「電話一本に気付かないと国際問題に発展しかねないので」と話されており、待機時には緊張しました。
 

上記、様々な感想を抱きながら終わりましたが、何より、晩餐会の主会場を目にしたときには、国際会議の一端を担えたことへのなんとも言えない”高揚感”がありました。
この”高揚感”は、今後当日参加だけでなく、マスギャザリングイベントの立案段階から携わってみたいと感じさせております。
また、自身の英語学習意欲を高めさせてもらえました。

 

横浜市では「GREEN×EXPO 2027」が国際的なイベントとして控えています。
横浜市は、対外的にも誇るべき大都市であり、横浜市立大学救急医学教室にいるからこそ、普段の診療では得られない経験を積めるチャンスがあります。
医師としての視野を広げ、成長につながるはずですので、“横浜から世界へ”、後輩の先生方にもぜひ積極的に挑戦していただきたいと思います。


前回の広島サミット(ゼレンスキー大統領、バイデン大統領、マクロン大統領など出席)の際にも当教室員が、首脳会場医療班として 現地入りしました。
今後の国際イベントに対しても横浜市大救急医学教室から積極的に医療チームを派遣していく方針にかわりはありません(そのような国際的イベントに計画段階から積極的にかかわることは救急医人生に貴重な経験となることから今後も進めます)
以上のような活動も行っております、興味のある医学生・専攻医・医師の皆様気軽にご連絡いただければと思います。

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