活動報告 2026.1.28
横浜市衛生研究所訪問報告
2026年1月26日、感染症グループとして横浜市衛生研究所を訪問したため下記に報告申し上げます。
2025年11月より立ち上がった横浜市立大学感染症内科 田代教授、加藤先生、感染制御部メンバーと共に、横浜市衛生研究所を訪問し、同所との連携強化に関するご挨拶および施設見学を行いました。
横浜市衛生研究所は、保健所や福祉保健センター等と連携し、市内における食中毒や感染症に関する試験・調査・研究を担う機関です。我々救急医も、麻疹疑い症例発生時の検査、新型コロナウイルスの変異株解析、MPOXのPCR検査、腸管出血性大腸菌(EHEC/STEC)の血清型・遺伝子型解析など、日常診療および感染対策の場面で継続的に連携している重要な施設です。
同研究所は平成26年に磯子区滝頭から金沢区富岡東へ新築移転されており、シーサイドライン沿いに位置する、海を望む非常に整備された施設でした。
見学は約1時間行い、7階建ての建物内すべてのフロアを案内していただきました。各階ごとに明確な役割分担がなされている点が印象的でした。
3階はウイルス・医動物エリアであり、Biosafety Level(BSL)3までの病原体(SARS、MERS、鳥インフルエンザ等)の取り扱いが可能とのことでした。
また医動物分野では、ネズミ、毒グモ、ゴキブリなどを対象とした調査が行われており、昨年度は横浜市内でランダムに採取した約6,700匹の蚊について、チクングニアウイルスやオルソフラビウイルス等の遺伝子検査を実施したとの説明がありました。
4階は細菌エリアで、主に食中毒関連の血清型・遺伝子型解析を担当しており、市内の飲食店やスーパーマーケットで購入した食品を用いて、Multiplex PCRによるサルモネラやEHEC/STECの検査などを行っていました。
このフロアにもBSL3区域が設けられており、主に結核菌の取り扱いが行われているとのことでした。
5階から7階では感染症以外の分野として、水質検査、食品添加物検査、学校給食におけるアレルゲン除去率の評価などが実施されており、横浜市の公衆衛生を多角的に支える機関であることを改めて実感しました。
なお、横浜市衛生研究所では毎年夏季に施設公開を行っており、子ども連れでも参加可能なイベントが開催されているとのことです。ご興味のある方は、ぜひ足を運ばれてはいかがかと存じます。
このように当教室では、様々なグループを形成し、自身がそのグループに所属することにより、自己研鑽ができるように指導医・責任者が中心となり、個々のレベルアップに努めています。
興味のある方は気軽にご連絡をいただければと思います。