活動報告 2026.4.9
台湾医師団訪問
2026年4月8日台湾医師団8名が横浜市・横浜市立大学救急医学教室を訪問されたましたのでご報告いたします。
台湾・新台北市という人口400万人の要する横浜市と似たような人口の自治体の病院である、Far Eastern Memorial Hospitalから医師(救急医・外傷外科医・レジデント)、NP、Paramedicsがいらっしゃいました。
https://www.femh.org.tw/mainpage/index.aspx
walkin,救急車を断ることなく全応需している病院だそうで、病床数は1000床を超えているそうです。
今回の訪問では、千葉北総・宇都宮済生会・横浜市大を訪問され、今回3日目の公式には最後の訪問だったようです。
千葉北総ではドクターヘリを、宇都宮済生会ではECMOカーなどについてを見学されたそうです。
4/8 10:30から横浜市消防局司令センターを訪問され、竹内先生から説明を受けながら見学されていました。横浜市のトリアージシステムの効率や救急配備などの整った救急体制に感動されておりました。
午後から横浜市大附属病院に移動しましたが、偶然、横浜医療センターから吉田救命士が患者搬送に来られておりましたので、そこでドクターカーについての説明をしていただきました。
その後、昨年医療連携を結びました横浜消防局航空隊(横浜ヘリポート)に徒歩で移動し、横浜市の消防ヘリの体制や我々附属病院医師との訓練の状況、現場出動ついての説明を受けた後、ホイストからの吊り上げの実地訓練を見学し、機内での医療行為に関する動画も見ていただき、山岳救助・水難事故に対する協力体制を見ていただきました。
台湾はドクターヘリはなく、海上保安庁・消防・警察が合同管轄するヘリでの活動を行っているようです。
附属病院に戻り、医学部5年生のシミュレーション講義を佐藤先生がされておりましたので、見学いただき、その指導法と積極的な学生の参加に非常に高評価を受けました。
センター病院に移動し、谷口先生・山本救命士からECMOカー・ドクターカーを説明したいただいた後に、屋上へリポートへ移動し、ヘリの受け入れ体制についてご教示いただきました。
EICU・SCU・後方病棟を見学していただき、ERからの集中治療という集学的な診療体制に驚かれておりました。
Far Eastern Memorial HospitalはER型ということで、センター病院や附属病院が行っているようなER+intensive careということはしていないようです。
アメリカの診療体制と日本の診療体制を真似ているということもあり、両方がmixされたような救急診療体制をとっているようでありました(トリアージは5段階)。
今回の訪問中に、当教室スタッフとそれぞれ色々な意見交換が行われ、各所でいろんな話が展開されておりました。
これから導入しようとしているドクターカーに関する議論、prehospitalでの立ち振る舞い、救急診療体制についてお互いのこと出し合い議論しました。
救急育成体制に関しても、専攻医期間が3.5年であるとか、外傷外科医の教育は5年間の外科トレーニングの後に行うということなどを話しました。
台湾でのNurse Practitionerに関しての話にもなり、日本と同様15年ほど前からこの制度を政府が推奨していたが、実際にやっているのは患者・看護師のマネージメントであり、やれる行為が限定されている。しかも看護部付(日本では診療部付のこともある)で給与体系も看護師と同様らしく、あまりメリットを今のところ感じられていないと言っておりました。なので、paramedicsの資格もお持ちでした。彼はDMATのような災害も積極的に行っており、logisticsについても学んでおり、非常に高いモチベーションで仕事をやっている印象を受けました。
若者がこのような海外研修に積極的に参加し、第2言語である英語で積極的にコミュニケーションをとり、情報を得ているところを見て感心しました。
この辺りが日本人の弱いところなのかもしれませんが、これから教室をあげてどんどん積極的に関わっていければと思います。
これからもこのような海外の先生方が当教室を訪問されることが多いと思いますので、これからもこの「縁」を大切に切磋琢磨していければと思います。
このように横浜市立大学救急医学教室では、海外からもサイトビジットを積極的に受け入れ、顔の見える関係を構築し、より良い救急診療体制を取れるようにしております。
興味のある医学生・専攻医・医師の皆様気軽にご連絡いただければと思います。