活動報告

 活動報告  2025.11.4

第53回日本救急医学会総会発表報告

医学部6年福井雅浩くん

2025年10月28日~30日大阪国際会議場で開催されました第53回日本救急医学会総会・学術集会におきまして、学生セッションにて、
「新興感染症に対する自治体の対応と地域中核病院の救急搬送の特徴」
という内容で附属病院で経験した症例群と横浜市で行った医療体制について検討を行い、発表いたしました。

コロナ禍における、救急搬送と救急診療の関わりについて、データベースを使用しながら研究をしてまいりました。
2019年4月の附属病院救急科病床稼働時以降のデータを用いて、検討をさせていただきました。
病床稼働に伴い、またコロナの蔓延を相まって、当院救急科の先生方の診療は、より一層地域診療における重要な役割の一端を担われていたかと存じます。
研究の中では、コロナ蔓延の各期間において、救急隊の対応時間や当院での応需率等について検討し、2月に行われました救急医学会関東地方会で報告した内容に、横浜市で行った対応について付加いたしました。

今回、前回の地方会での発表に加え、使用するデータベースを今年の3月まで拡張し、またY-CERTに関する医療局のオープンデータとの比較も行い、Y-CERTの活動との相関などについても検討を行いました。

 

発表の際には、以下のような質問をいただき次のようにご回答させていただきました。

Q. 今回の内容はCOVID-19のパンデミックに伴って、Y-CERTのような機関を組織し情報の集約化を行なっているが、現在個々の病院の判断で、任されているような日常の救急搬送においてもこのような仕組みは必要だと考えるか。
A. 発表の内容と被りますが、今回COVID-19蔓延期における救急搬送の混乱を当時の程度に抑えることができていたのは、第一波がやってくる以前からY-CERTという機関を立ち上げ、感染者数が最も多かった第7波以前に、はじめ病院を含めた横浜市としての確保病床数を大幅に増強したことによる功績が寄与していたと考えています。そのため、先手を打つことで過剰な対応となってしまう可能性はありますが、平時から病床の逼迫などが起こりそうな際には、各医療機関だけで対応するのではなく、情報を集約できる機関で早期に動き出すこと重要だと考えています。

この度は救急医学教室として、総会という大変大きな学会での発表の機会をいただき、誠にありがとうございました。

地方会で発表した内容に加え、横浜市医療局としてのデータを新たに加えた発表だったため、私自身もCOVID-19蔓延期における救急搬送やY-CERTについて、より一層学びを深めることができました。また、今回三日間にわたり学会参加をさせていただき、他の先生方の発表においてもとても学びの多い三日間となりました。

竹内教授や小川先生をはじめ福浦のスタッフの先生方には、準備の段階でも大変お世話になり、多々ご指導いただきました。改めて感謝申し上げます。


<指導医:小川医師よりコメント>
医学部所属で救急事務仕事の合間に救急科データベースを用いて新型コロナウイルス感染症と病院搬送に関わる時間などについて興味を持っており、ぜひ研究をしようということでデータ処理を行っていました。
横浜市が主体となって行ってきた医療調整に関するメリットを、どのような場面で見出せるかについてを横浜市医療局とともに話しながら進めてきた内容です。
しっかりと疑問から結果、結果から考察と筋道を立てて学会発表に繋げられていました。
前回の地方会での学会発表も非常に大きなきっかけになったと思います。
実際、発表の際には堂々と発表しており、自分の意見をしっかりと伝えることができ、また質問に関しても落ち着いて答えられていました。
この経験を今後も切磋琢磨し、次に繋げていってもらえればと思います。
会場では、私と共に行動することも多く、多くの他施設の先生方とも交流を持ついい機会になったと思います。


このように当教室では、学生の発表に対してもしっかりとサポートする体制があります。4年時のリサーチクラークシップにおける、研究発表しかり、興味があることに挑戦できるようなシステムをとっています。
興味のある方は気軽にご連絡をいただければと思います。

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