参加報告 2024.6.20
2024年統括DMAT研修に参加しました。
2024年6月17日-18日に立川地域防災センターにて開催されました2024年度統括DMAT-L研修に大井医師参加いたしました。
いつ何時起こるかもしれない大規模災害に対して研修に参加し、自己研鑽をしております。以下大井医師より報告です。
6/17・18に行われました統括DMAT研修を受講しましたので報告させていただきます。
統括DMAT研修は申し込み5年目にしてようやく受講することができました。全国からの応募者がいるため、なかなか神奈川では受講する機会が限られますが、幸運にも受講できました。
統括DMAT研修では本部運営のノウハウを徹底的に研修させてもらえました。
HLP-SCREAM(本部を立ち上げる合言葉)を元に色々と考えていきます。
今まで現場に医療班として参画したことはありましたが、本部が何をするかは分からなかったので、本当に勉強になりました。
・本部に入ったら何をするの?
・活動拠点本部はその地域にいくつ設置するの?
・情報収集はどうやって行うの?
・物資の搬送はどうやって決めていくの?
・DMAT隊の必要数はどうやって決めていくの?
実際に現場でどうやって、この指示を出しているのだろうと思っていたことが今回研修することで少し解消されました。
実際に研修してみて思ったことは、2日間の研修でできるようになるものではないということです。
ただこの仕組みを知った上で、本部運営を経験して慣れていくしかないと思いました。
「基本を知っているからこその応用が効く。」
その基本をするにはとても重要な研修と思いました。
また、たくさんの全国のDMAT隊員、インストラクターの方とも知り合うことができいっぱい話をすることができました。
当教室には災害時にいつでも活動できるような研修やトレーニングを随時行っており、DMAT隊員も多く在籍しています。
2024年1月1日に発災した能登半島地震にも多くの教室員を派遣し、現場を経験しています。その経験を活かして後進に指導していく体制づくりが構築されています。
神奈川県でもいつまた災害が発災するかわかりません。「その時」に動ける人材育成も我々横浜市大救急医学教室の使命の一つです。このような大規模実働訓練の反省を生かしてよりより体制整備に尽力してまいります。
重症患者の治療に加えて「災害医療」に興味がある若手医師の皆様、お気軽に横浜市大救急医学教室までお問い合わせください。