活動報告

 参加報告  2024.7.15

第54回神奈川MCLSコースに参加しました。


2024年7月15日に海老名総合病院にて開催されました第54回MCLS研修に小川医師がインストラクターとして参加いたしました。
局所災害・多数傷病者発生事案に関する初動から現場安定化までどのような対応をするかを学ぶコースです。以下小川医師より報告です。


2024年7月14日海老名総合病院におきましてMCLS(Mass Casualty Life Support)コースが開催されました。

朝9時から18時頃まで災害に関する初動からDMAT隊到着までの各機関の動きや考え方を学びます。
今回は神奈川県を中心に計18名、医師・看護師・救命士・救急隊が受講生として参加し、刻々と変わる状況に応じた行動をDiscussionします。
通常、警察関係・機動隊の方々の参加もありますが、今回は行事があり、参加することができなかったようです。

しかし、MCLSコースはとても人気があるコースであり、今回は募集が始まり、1日で参加希望者のエントリー多数で募集終了になってしまったようです。
DMAT研修では病院関係者しか参加できずに医療を中心とした災害の考えを学べますが、MCLSは救助や交通整理・野次馬対応・危険区域内での活動などを学び意見交換をすることができます。
START法やPAT法などトリアージの実技などもあり、一日中色々な講義・実技で学びました。

いつもこのDiscussionが面白く、勉強させていただいています。
今回はブースリーダーをさせていただき、グループ・講義のまとめ役をさせていただきました。
コース運営でたくさんの医療従事者・消防・警察の方々と一緒に行動することが多いのですが、この「顔の見える関係」の構築は災害時に必ず役に立つと思います。
毎回参加し、考え方などを自然と共有することで有事の際の力となると考えています。

次回は11/2に小田原市立病院でMCLSが、3月には東海大学でインストラクターコースも開催される予定です。
今後横浜でも当教室主催でMCLSコースの開催を考えています。
決定次第連絡させていただきたいと思います。


 当教室には災害時にいつでも活動できるような研修やトレーニングを随時行っており、DMAT隊員・YMAT隊員・MCLS資格保持者も多く在籍しています。
2024年1月1日に発災した能登半島地震にも多くの教室員を派遣し、現場を経験しています。その経験を活かして後進に指導していく体制づくりが構築されています。
 
神奈川県でもいつまた災害が発災するかわかりません。「その時」に動ける人材育成も我々横浜市大救急医学教室の使命の一つです。このような大規模実働訓練の反省を生かしてよりより体制整備に尽力してまいります。
 重症患者の治療に加えて「災害医療」に興味がある若手医師の皆様、お気軽に横浜市大救急医学教室までお問い合わせください。

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