活動報告

 参加報告  2024.6.10

2024年第1回神奈川DMATーL研修に参加しました。


2024年6月7日-8日に横浜労災病院にて開催されました2024年度第1回神奈川県DMAT-L研修に教室員が参加いたしました。いつ何時起こるかもしれない大規模災害に対して研修に参加し、自己研鑽をしております。以下参加者の報告です。


<専攻医>
初日は講義の後トランシーバー、トリアージ、机上訓練、EMIS、救護所診療実習を行いました。

トリアージや救護所診療は普段行っているJATECと共通する部分もありつつ、短時間で受傷度を判定し治療へつなげるために、見るべきポイントが追加されていたり重症判定の基準が異なっていることを学びました。

 
また、机上訓練では列車事故をモデルに、一般車両や人の流れをある程度保ちつつ緊急車両の経路や軽症者待機場所をどこに確保するか短時間で判断するのが難しかったです。
チームディスカッションの後インストラクターの方々にフィードバックいただき非常に勉強になりました。2日目は試験の後再度机上訓練を行いました。発災した際の院内での速やかなCSCA確立には、普段から自施設でのCSCの確認をしておくことが重要だと繰り返しご指導いただきました。
昨年市大センター病院で行った関東ブロックDMAT訓練に参加させていただいた際はよくわからず先生方の動きを眺めているだけでしたが、今回実際に学んで発災時の流れが理解できました。今後も機会があれば積極的に訓練に参加したいと思います。


<スタッフ>

普段の病院診療とは異なり、限られたリソースで効率的に診療を行う重要性を改めて認識いたしました。

またこの研修を通じて、被災した場合のDMATの役割や、日頃からの準備の重要性を深く理解することができました。さらに今回の研修で特に印象深かった事として、学術的ではありませんが1日目の実習終了後に開催された懇親会でした。さまざまな病院から職種を超えて多くの方々が一堂に会し、大変盛況であったことには大変驚きました。
関係者の皆様から近況を伺うことができたことは非常に貴重で有意義な時間でした。
また、たまたま久しぶりにお会いできた方々も多く、このような関係性の構築も含めて、今回の研修はまさにDMATならではで、素晴らしい経験であったと感じました。
 
今後も機会があれば積極的に訓練に参加し、さらに実地訓練を重ねてまいりたいと考えております。今回の研修を通じて得た知識と経験を生かし、日常診療にも良い影響を与えていけるよう努めてまいります。


<スタッフ>

研修内容などは重複するため差し控えさせていただきますが、最近能登半島地震など災害が身近になってきている今救急医として何ができるか、災害現場などリソースが限られる場で何を考えどのように行動できるかを学べる非常に貴重な勉強の機会だと感じました。

基本のコンセプトであるCSCATTTの徹底や、現場での診療など詳細を関しても系統立ててご教授いただけた学びの多い研修で、かつ他施設から参加しているスタッフの方も多く神奈川県で連携して災害に当たっていくという気概も感じることができました。

できれば災害が起こらないことがベストではありますがこのような機会が起こった場合今回の経験を生かして活動できるよう日々訓練や準備を怠らないよう精進してまいります。また、今後DMATの研修や訓練など機会があれば積極的に参加させていただればと考えております。


<タスク・インストラクター>
当教室の教室員には日本DMAT隊員、神奈川DMAT-L隊員が多数所属しています。

自身のDMATとしての知識や経験、技術を伝えるべく、また自己研鑽のためにDMAT研修にタスク・インストラクターとして参加し、その知識の確認と最新の考え方などを学んでいます。

受講生及びタスク・インストラクターの同じ災害医療を志す医師・看護師・事務調整員の方々と時間を共にし、考え方などをブラッシュアップし、共有することでいつ起こるかわからない災害に対し、万全を期するようにしています。
災害に対する知識のみならず、災害時に大切なのは「顔が見える関係」であると思います。実際、災害現場に日々の研修等々で顔を合わせたもの同士、阿吽の呼吸で非常に円滑にいくことが多いと思います。
これは災害時に大切なのはチーム医療であり、より「顔の見える関係」で日頃からその訓練をしているのであれば、これほど心強いことはありません。
このように、DMAT資格取得後も積極的に研修参加することで、実災害の時にその知識を十分に発揮できるようタスク・インストラクターとして参加しています。
今後も研修には積極的に参加したいと思います。


 2024年1月能登半島地震が発災し、現地は甚大な損害を受けました。
教室員のDMAT隊員も多く現場を経験しています。その経験を活かして後進に指導していけるような体制づくりを教室の枠を超えて行っています。
神奈川県でもいつまた災害が発災するかわかりません。「その時」に動ける人材育成も我々横浜市大救急医学教室の使命の一つです。このような大規模実働訓練の反省を生かしてよりより体制整備に尽力してまいります。
 重症患者の治療に加えて「災害医療」に興味がある若手医師の皆様、お気軽に横浜市大救急医学教室までお問い合わせください。

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