活動報告 2025.6.15
HP-CPR受講報告
ハイパフォーマンスCPR(HP-CPR) |
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これは、従来のBLS/ACLSにとどまらず、蘇生の質そのものを最大限に高めるチームベースの蘇生法です。
米国のSeattleやKing Countyなど、世界で最も高い院外心停止生存率を誇る地域で実践されており、そこから生まれた教育プログラムが「GRA(Global Resuscitation Academy)」です。
GRA Japanの詳細はこちらのリンクをご参照ください:
https://osakalifesupport.or.jp/globalresuscitationacademy_japan/index.html

今回、HP-CPRコースを受講受講しましたのでご報告いたします。
当教室からは、大井、大塚先生、篠原先生、松本順先生、菊池先生、宮川先生、吉田救命士の7名が受講生として参加いたしました。
本コース開催にあたり、綿密な準備をしてくださった竹内先生、山本救命士、明治国際医療大学の原救命士をはじめ、全国からご指導にあたってくださった救命士の皆様に心より感謝申し上げます。


HP-CPRは、BLS(一次救命処置)の質を徹底的に追求し、院外心停止患者の蘇生率向上を目指す内容でした。
特に、胸骨圧迫の質を高めること、Chest Compression Fraction(CCF)80%以上の確保、胸骨圧迫のリコイルと換気のタイミングを最適化することなど、すべてのプロセスが科学的根拠に基づいており、非常に示唆に富んだものでした。
また、チーム全体が共通のコンセプトを持って蘇生に取り組むことで、ここまでCCFを高めることができるのかと、実体験を通じて深く学ぶことができました。

現場の救命士がここまで真剣に蘇生に取り組んでいる姿に触れ、私たち病院側もその想いを確実に引き継ぎ、全力で蘇生に臨まなければならないと強く感じた一日となりました。


今後も教室一丸となって、より質の高い救命医療を実現していけるよう努めてまいります。